日台共同制作ドラマ「路~台湾エクスプレス」が日台同日放送

2020年5月16日21時から、NHK総合及びBS4Kで「路~台湾エクスプレス(原作:吉田修一の小説「路(ルウ)」)」という全3回のドラマが土曜日放映されました。2020年5月30日が最終回となった第三回目の放送でした。

NHK公式の特設サイト(https://www.nhk.or.jp/drama/dodra/ruu/index.html)で紹介されています。

また、台湾のテレビ局の一つである公共電視台(PTS)と共同制作していて、台湾でも「 路~台灣EXPRESS (https://www.pts.org.tw/twexpress/) 」として、日本と同日放映されました。

この物語の骨格は台湾に日本の新幹線の導入が決まってから開業するまでのお話になるのだが、決してビジネス主体のお堅い内容ではありません。このドラマには湾生(日本統治時代に台湾で生まれ育った日本人)の話や、日本人女性(波瑠)と台湾人男性(炎亞綸・アーロン)の恋愛話も盛り込まれているので様々な視聴者が楽しめます。

このドラマの時代背景は、1999年から始まるが、ドラマに映し出される台湾の背景も当時を模写しようとする努力が実った出来栄えです。丁度この時期、日本女性に台湾にはまる人が多くなってきた頃ですので、当時を想う方も多いのではないでしょうか。

また、台湾人の演技について、台湾人の良さが滲み出てくるようでこの点も見ていて何度も思わず頷いてしまいました。

そして、台湾人男性と日本人男性の性格の差異なども窺い知れて、結構リアルに描写されています。

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このようないい作品を著作して頂いた原作者、いいドラマに仕上げて頂いた日本と台湾の共同制作のスタッフの方々、そして、それを放映してくれたNHKとPTSに感謝します。

このドラマで紹介されているように、台湾の高速鉄道は、台湾のプライドにすべく、ヨーロッパのものでも日本のものでもない台湾オリジナルの高速鉄道にするということですが、開業した現在に至るまで、台湾の人達は、日本の新幹線という認識を誇らしげに持っている方が大勢います。台湾国内においても堂々と放映されていることからも窺い知ることができます。この認識と誇りによってどれだけの日本の関係者達が救われているかを考えると、台湾人の方々に唯々頭が下がる思いです。


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