台湾は、WHO(世界保健機関)に参加を希望しても、政治的要因によりオブザーバーとしてすら参加できないという、まさに世界の保健ネットワークから外されている異常事態にも関わらず、新型コロナウイルス対策で世界的に模範に値する施策を次々と打ち出し、2021年1月4日現在、台湾総人口約2400万人に対し、罹患患者総数815名、罹患死亡者数7名という成果を上げている。
もっとも日本政府も台湾がWHOに参加できるのを要望してくれていますが(参考: 読売新聞)。
一見対策に順調だったと思える台湾だが、今回の渦中においては、WHO不参加というハンデを負っていたので他国以上に難儀していたであろうに、日本への配慮もしてくれていた。
そんな慌ただしかったであろうこの期間に、台湾が日本にしてくれたことの中で、印象深いことを次に挙げてみました。
故 志村けん氏に台湾総統自らが追悼
国民的な喜劇王である志村けんさんが新型コロナウイルスによりお亡くなりになり、笑いで満ちていた茶の間の光景を思い出す度に、残念に思えてならない中、台湾の蔡英文総統が哀悼の意を表してくれました。
志村けんさんは、台湾でも人気者でした。それこそ台湾人ならほとんどの方が志村けん氏を知っていて、日本同様に台湾のお茶の間の人気者でした。
「志村さんが大人気の台湾では蔡英文総統が追悼の言葉をツイッターに投稿したほか、現地の有名芸能人や国会議員からも続々と悲しみのコメントが届けられている(引用: J-CASTニュース)」(その他参考記事: 日本経済新聞)
また、お亡くなりになられた後も長い間、放映権の都合でなかなか台湾で放送できていなかった「天才!志村どうぶつ園」の放送がようやく決定されました。(参考記事 :Ctwant)
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311東日本大震災9周年も忘れずにメッセージを寄せた
「東日本大震災の発生から9年となる11日、蔡英文総統は日本語でツイッターを更新し、哀悼の意を表した(引用: 中央通訊社)」
台湾チャーター便にペルーに取り残された日本人を同乗
「ペルー政府による国境封鎖で出国できなくなっていた日本人旅行者約260人のうち133人が、台湾政府と日本の旅行会社が手配した2機のチャーター機で米国やメキシコに出国したと発表した(引用: 毎日新聞)」
修学旅行で訪台した高校生に台湾総統自らがサプライズ面会
日本から修学旅行で台湾を訪れていた日本の高校生が台湾の総統府を見学していたことを聞きつけた蔡英文総統が特別に会いにやってきたという。丁度、この頃、台湾総統はコロナ対策に一番忙殺されていた頃だと思われます。そんな時にもハートを忘れない。台湾人らしい最高の一面です。この時の高校生達にとって、きっとかけがえのない思い出になったことでしょう。
再生時、音量注意
出典:YouTube
日本にマスク200万枚を寄贈
「日本の対台湾窓口機関である日本台湾交流協会台北事務所の泉裕泰代表に対し、マスク200万枚を無償提供する旨を記した目録を手渡した。マスクは近く、日本へ向けて発送される。(引用: 台北駐日経済文化代表処)」
台湾にとっても貴重な台湾製マスクを日本に寄贈してくれたことに脱帽です。台湾人すらコロナ渦約五ヶ月間に1人当たり約34枚しか購入できなかったのに感謝です。
「台湾では1月31日よりマスクの輸出を禁止し、且つ台湾で生産されるマスクをすべて国が買い上げ、国民に公平に行きわたるよう「実名制」販売を実施してきた。中央感染症指揮センターの陳時中指揮官は7日の記者会見で、台湾で2月6日以降実施してきた「実名制」マスク販売の結果、現在までに販売したマスクは累計約7万枚、購入者総数は2,093万人を越えたと明らかにした。1人当たり平均34.1枚購入した計算となる(引用: 台北駐日経済文化代表処)」
新型コロナウイルスの猛威を覚え、罹患者数が増えるごとに、台湾を遠くに感じます。 そこで、日本にいながらにして、台湾ロスのストレス解消に役立つ5本の記事を御覧下さい。 鬱々とした日におすすめです。家の中で台湾を楽しんで気分をリフレッシ[…]