台湾では街の中に日本語が溢れ、日本製品の愛好者もいて、日本人にとってとても親しみを感じます。
そして、日本語学習者の多さも有名な話です。
ところが、生活圏で日本語ができる人に遭遇することはそれほど多くありません。
この記事では日本語ができる台湾人にはどんな人がいて、その語学レベルを考察することによって、台湾の現状の理解につなげる内容になっています。
生活圏で日本語ができる台湾人にはどんな人がいる?
台湾人の友達と雑談していると、日本語ができる友人を紹介してくれることがあります。
台湾人は陽気で、人付き合いもオープンな人が多いですね。
しかし、実際に紹介された人に会ってみると二、三言の日本語の挨拶を知っているぐらいだったりすることもあります。
それはそれで一向に構わないのですが、次のようなリスペクトできる人たちがいることも事実です。
本当に日本語ができる人達
台湾の大先輩方
日本統治時代に日本の教育を受けた御年輩の方々です。
現代日本人の日本語レベルを軽く上回る方もいます。
幼少期から日本語教育を受けたので、そう簡単に日本語を忘れない人々です。
故・李登輝元総統も日本に留学したとは言え、その一人だと思われます。
私が台湾を好きになったのも、そんな人々と接して感銘を受けたからかもしれません。
但し、年々少なくなっているのが現状です。
日本語に関わった学生
台湾では日本語を履修する学生も多いです。
全ての高校ではありませんが、第二外国語を履修できて、日本語が選択できる高校があります。
また、日本語学科を設置する高校や大学があります。
そんな学校の現役生や卒業生なら日本語が理解できたりします。
個人差はありますが、心強い存在です。
日本留学からの帰国生
台湾の若者も向学心旺盛です。
日本でどっぷりと日本語を使う生活をした人の日本語は流暢ですし、日本人や日本の生活習慣について理解があります。
但し、帰台後に日本語を使う機会を失うと、徐々に日本語を忘れる傾向も見受けられます。
日本語マスター
まれですが、独学で日本語を習得した人もいます。
いわゆる天才です。
それほど努力をしたという痕跡すらなかったりします。
よどみなくすらすらと話せます。
そんな天才がいる一方で、努力家もいます。
まじめ過ぎるくらいまじめで、きちんと正確に話そうとするので、話し方がたどたどしくなりがちな人々です。
頭が下がる思いです。
日本のファン、日本語のファンは多い
日本人にとって、台湾は距離も近く、人々は親切で、台湾や台湾人のファンになった人も多いと思います。
そのことと、台湾人の日本好きとは同じなんですね。
台湾人も日本や日本語のファンが多いです。
ひと昔前に「哈日族(日本にお熱を上げる人々)」という言葉が流行ったほどです。
まとめ
日本人が台湾人に対する親近感や期待値が高まるあまり、心だけでなく、言葉も通じてしまうような錯覚に陥りやすいのかもしれません。
しかし、前述したように日本のファンが多いのは事実なのですから、日本人として台湾人の日本に対する気持ちを大切にして感謝していればいいのではないかと思います。
たとえあいさつ程度の日本語だけでもそれを知っていてもらえるだけで、嬉しいかぎりです。
日本人もまた台湾華語や台湾語を勉強してもいいのかなと思います。
そうすれば、両国民共にウィン・ウィンで平等になりますね。笑
テレビで台湾の旅番組を見ていると、屋台巡りからエステや地方の温泉まで、芸能人の行く先々で登場する台湾人の笑顔が素敵で優しく、おまけに片言の日本語でユーモラスに話したりするので、画面を見ていると自由に遊び歩けるような気にさせられます。 台湾の[…]