日本と台湾のトイレ、その違いを知りたいな。
トイレはすぐに見つかるの?
トイレットペーパーが流せないってホント?
台湾のトイレ事情を知りたい人の疑問に応える記事になっています。
なぜなら、日本と同じように使っていると、知らぬ間にトイレを詰まらせて迷惑をかけてしまったり、個室トイレにトイレットペーパーがないことに後で気付いたりで、困ることがあるからです。
記事の前半では台湾のトイレ事情を解説し、後半では注意事項を具体的に解説します。
この記事を読み終えることで、注意ポイントを押さえながらより快適にトイレを使えるようになります。
トイレの表示と呼称
台湾のトイレ表記は基本的に誰にでもわかりやすいデザインで迷うことはないでしょう。
時々、ユーモアたっぷりの標識まであります。
文字表記の標識もあります。
『化妝室』、『洗手間』、『廁所』、『男廁』、『女廁』、『W.C』、『Toilet』、『Men』、『Women』ぐらいだろうと思っていたら、『便所』(←日本語です)までありました。笑
トイレはすぐに見つかるの?
公衆トイレは随所にある
駅、バスターミナル、飲食店、大きめな公園などにあるが、汚れている場合があります。
バスや電車内のトイレ
高速鉄道以外では汚れている場合が多くお勧めできない。
意外に頼りにならないコンビニは盲点
使わせてくれないところがあるので注意が必要です。
連続して数軒のコンビニになくて、焦った経験があります。
有料トイレがあるって聞いたけど
あるかもしれないけど、ごくまれなので、気にする必要ないです。
利用することになれば、清潔費名目で10元くらい徴収されるかと思います。
公衆トイレの実情
台湾の公衆トイレは汚れて臭いかもしれません。
日本でも公衆トイレは汚れがちですので、使うには覚悟が必要です。
また、公衆トイレは商業施設のトイレと違い、どうしても管理が甘くなりがちです。
更には、利用者もつい乱雑に使ってしまうのでしょう。
臭いと汚れの原因は気候と管理のしかた
台湾は年中高温多湿です。
特に屋外の公衆トイレは高温多湿の影響を受けて臭いがきつくなりやすいのでしょう。
清掃はされていますが、ホースで床に水を直接撒いたり、水に浸してべちゃべちゃに濡れたままのモップで拭くので、床はいつまでも湿っています。
しかも、水浸しの床を皆が土足で入ってくるので、床はすぐに汚れます。
便座の汚れと傷の原因をお答えします
個室トイレに入ると、洋式便座に無数の傷や汚れがついています。
土足で便座に上がり、和式トイレのように使った結果です。
汚いトイレが嫌いな台湾人は蓋と便座を上げて、白い陶器製の便器の縁に足を乗せますが、中には便座に直接上がる人もいるようです。
かなり無理な力がかかった結果か、便座が外れていたり、歯槽膿漏の歯のように根元からぐらつく便器があったりします。
特に便座が取れてなくなっていると、和式トイレのように使うしか選択肢がないです。
個室の洋式トイレにチャレンジするならここがポイント
前述のように洋式便器に和式スタイルで挑む場合、洋式便器の縁は細くて滑りやすいので注意です。
靴はスニーカーのような靴底がゴム製でグリップが効く靴がいいでしょう。
間違っても靴底が硬くて滑りやすい靴では上がらないように。
いざという時、つかめたり支えられるところを確認しておく。
また、女性ならスカートがいいでしょう。
上る時より降りる時に注意する。
所用を済ませて便器から降りようと片足を降ろそうとした瞬間が一番危ない。
膝下までずり下ろされたズボンが足枷になり、危うく便器から転落するところだった。
薄手で伸縮するズボンだったから転落せずに済んだが、もしジーンズを履いていたらと思うと、ぞっとする。
便器から下りる前にズボンを上げておくべきだった。
清潔なトイレを探すならここ
公衆トイレ以外を探しましょう。
例えば、空港、ホテル、デパート、美術館、エアコンがきいたレストランやおしゃれなカフェなら安心です。
大きな商業施設で、建物が新しいのもいいですね。
きれいで清潔なトイレなら、便器をまたぐ必要もなくなります。
普通に座って使って下さい。
ウォッシュレット完備のホテルもあります。
時間に余裕をもって探すのも一考ですし、きれいなトイレを見つけたら早めに利用するのもいいでしょう。
急いでトイレを見つけるにはこの方法
現地の人に聞く
日本語でも英語でもトイレや、トイレットと言えば通じます。
『化妝室』、『洗手間』、『W.C』、『廁所』などと筆談もよい方法です。
但し、『洗手間』の言葉があるから大丈夫だろうと、ジェスチャーで手を洗う仕草で伝えたところ、本当に洗面所に案内されたという話を聞いたことがあり、急いでいるときには要注意です。
突然のノックに対処するには
ノックにはノックで答えましょう
台湾の個室トイレではよく遭遇します。
台湾人は気軽にノックしますし、中にいる人も気軽にノックで答えます。
それは普通のマナーです。
ドアが遠くて手が届かなければ、手近の壁を叩きましょう。
ノックが無理なら声出しで
壁がコンクリートやタイル貼りだったらノックしようにも硬くて音が出ませんね。
しばらく様子を見ようとじっとしていると、またすぐにノックしてくるでしょうから、そんな時には声を出しましょう。
日本語でも大丈夫です。
中に人がいることさえわかれば、相手はすぐに納得するはずです。
華語(中国語)でなら、『有人(ヨウレン)』か『裡面有人(リーミエン・ヨウレン)』で。
紙が流せるトイレはまだ少ない
流せるトイレの特徴や目印は?
例えば、空港、ホテル、デパートのような商業施設や外国人が多いトイレは紙が流せます。
また、流せるトイレのほとんどが新しく清潔なトイレが多いです。
そんなトイレの個室内にはちゃんと備え付けのトイレットペーパーがあるのでわかりやすいです。
紙を流せるトイレでも、上の画像のようにゴミ箱がある場合があります。
紙を流すのに抵抗感がある台湾人のために置かれているのでしょうけど、このようにゴミ箱があったら、使用済みの紙はそのゴミ箱に捨ててもいいでしょう。
紙が流せないトイレが圧倒的に多い
流せないトイレの特徴や目印は? 使用済みの紙はどうするの?
個室内にゴミ箱があり、トイレットペーパーがないので、すぐにわかります。
古めかしいトイレなら、ほとんど紙が流せないと思った方がいいです。
使用済みの紙はそのゴミ箱に捨てて下さい。
ポケットティッシュは必需品
紙が流せないトイレには紙すらないことが多いので、ティッシュは必須アイテムです。
紙があるのが当たり前な生活に慣れきっていると、トイレに入ってしばらくして、いざ紙を使う段になってようやく紙がないことに気付くこともあり、かなり焦ります。
トイレに入る前に持っているか、確認しましょう。
トイレ入口にティッシュ専用の自販機がある場合、そこで調達してもいいでしょう。
『衛生紙』と表記されているので、すぐわかります。
水に溶けるティッシュは流してもいい?
いいえ、水溶性でもゴミ箱に捨てて下さい。
なぜ流せないのか、その理由
台湾ではもともと水に溶けない紙質のトイレットペーパーを使っていたことと、排水管が細いために詰まりやすいと言われています。
更に水圧が低いせいか、流れが悪いトイレもあります。
実際に、紙を流したわけでもないのに、詰まったことがあります。
番外編:
台湾人も日本に来れば困惑する
妻を連れて日本へ帰ったときの出来事。
妻がトイレに立って、間もなく、トイレットペーパーを手に「ねぇ、これ、どこに捨てるの?」
私の家のトイレにはゴミ箱がなかったのである。
先に言うべきでした。
申し訳ない。
まとめ
上記で紹介した台湾トイレに関する予備知識を身につけていただくと、台湾のトイレと日本のトイレの違いが理解できて、旅先で慌てることが少なくなり行動に余裕が生まれ、より快適な旅を心から楽しめます。
最後に主要ポイントをまとめておきます。
- 清潔なトイレは大型商業施設などを探す
- ポケットティッシュは必需品
- 個室トイレでは使用済みの紙はゴミ箱へ
- 間際になって慌てないように早めに済ますように心掛ける
それでは、よい旅を! 『旅途愉快!』