2020年7月30日、台湾の李登輝元総統がお亡くなりになりました。
台湾の民主化に尽力された方で、中国がミサイルで威嚇する中、民主化の象徴となった1996年の台湾初の総統直接選挙を実現した功績は高く評価されています。
再生時、音量注意
国民の直接投票で台湾の総統を選出するのも初めてのことでしたし、李登輝自らも出馬し、当選したことにより台湾出身者初の総統が誕生することになりました。
この時点で、それまでの台湾の独裁政治に終止符が打たれたのです。
李登輝元総統に関して、台湾の民主化の功績を称える報道が多いのですが、半導体産業を台湾経済の牽引役に据えて、台湾を第二のシリコンバレーとすべく尽力し、台湾経済を押し上げた実績もあります。
なお、李登輝元総統は、親日家と言われていますが、彼は敬虔なキリスト教徒であり、 台湾と台湾人の自由のために尽力したのは、きっと純粋な人間愛の賜物だったのではないかとも思われます。
日本では京都大学、台湾では東京大学に相当する国立台湾大学で学ばれ、学識が高いだけでなく、学友達にも慕われていた人格者だったようです。司馬遼太郎著「街道をゆく 40 台湾紀行」で述懐されています。
台湾の政治家としての活動で手一杯だったことと思いますが、それでも日本や日本人を気にかけ、激励と声援を送り続けていたように思います。
再生時、音量注意
少し長いのですが、次の動画は台湾の特番です。
再生時、音量注意
李登輝元総統は、私欲を捨てた愛情と善意に基づき、台湾に自由と希望を与え、経済的自立を促すことで台湾にもっと自信を持たせることを願っていたのかもしれません。
台湾は、これからもきっと築き上げた実績によって得られた自信をもって力強く歩み続けていくでしょう。
ここに深く御冥福をお祈り申し上げます。
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