夜はあんなに賑わっていたのに、朝はなんで暇なの?
庶民的な台湾にもっとどっぷり浸りたい
台湾人って普段はどんなところに買い物に行くの?
なんかスーパーの商品って新鮮な感じがしないんだけど
バーベキュー等に食材を多量に買いたいんだけどいいところある?
行きたいお店やレストランは昼前まで休業で、午前中は意外と暇で退屈になりがちです。
台湾の観光地にはもう何度も足を運んだし、屋台にも行き飽きた。
でも、普段の台湾人が生活する様子がいまいち伝わってこないと言う人にお薦めする記事です。
記事の前半では庶民の台所と言われる菜市場の概要を説明し、後半では何をどう買えばよいのか、その利用法や注意点について説明します。
この記事を読み終えることで、午前中の暇な時間帯を利用して、庶民の生活に一歩踏み込めるきっかけが作れるようになります。
呼称と営業時間
市場によって下記のように営業時間が異なるので注意が必要です。
ここでお薦めするのは時間の有効活用のため午前に営業する市場です。
朝に行けば夕方に行く必要はないでしょう。
朝から営業する地元マーケット
地元民は一般的に『菜市場』と呼び、早朝から昼前まで営業しています。
午前10時頃には店じまいする店舗が目立ち始めます。
夕方から営業する地元マーケット
こちらのマーケットは『黃昏市場』と呼ばれ、16時頃からぼちぼち営業を始めるようです。
なお、数としては朝から昼前までの『菜市場』の方が多いです。
いいえ、『批發市場』と呼ばれる卸売業者専用の市場ではなく、一般人が気軽に利用できます。
どんなところ?
小売店の集合体であり、家庭用の食材が安く買えます。
多くは広大な建物内にあるので、天候に関係なく営業しています。
スーパーがなかった時代からあり、日本人が近所のスーパーに買い物に行くのと同じ感覚で足を運びます。
従って、かなり身近な存在です。
どこにあるの?
各地方の都市よりもっと小さなコミュニティーにも設置されています。
住人さえいればどんないなかにもあり、当然ここで紹介しきれないほどあります。
『菜市場在哪裡?』(マーケットはどこですか)と聞けばすぐに教えてくれます。
何を売っているの?
主要なもの
- 野菜
- 果物
- 魚介
- 肉
- 惣菜
- 衣類
- 雑貨
買い方なんてある?
ものによってですが、いくつかまとめて個数で売られていたり、計り売りされたりする。
計り売りの場合、『斤』という単位を見掛けることがあります。
この単位の場合、『一斤』で約600gです。
『半斤』(約300g)も買い方としてアリです。
鮮度はどう?
生産者も菜市場に出店していたりするので、朝採りの野菜や魚が並んでいたり、肉類はさばきながら売っていたりします。
長時間の物流ラインに乗ることがないばかりか、早朝から店開きするので、スーパーより早く店頭に並ぶはずです。
但し、菜市場とスーパーとでは保冷に差があるので、目利きが必要になるかと思われますので、そのへんの話も含めて後述します。
菜市場の愉しみ方
朝食ねらいもあり
台湾は人が集まるところには必ずと言っていいほど食べ物屋台があります。
市場も例外ではなく、市場内やその周辺に食べ物屋台が出ています。
台湾は朝食を売る店が少ない中、ここに来れば朝食にありつけます。
ちょっと軽めにはなるが、ご飯もの、麺類、豆乳などの他、台湾スイーツも売られていて、小腹を満たすにはちょうどよいです。
どうしてもフルーツ食べたい
意外と融通が利く
市場の果物屋では南国フルーツが甘い香りを漂わせて仲良く並んでいます。
でも、一個売りなんてなさそうだし、フルーツナイフも持ってないし。
台湾人は融通が利く人が多く、観光客には気軽に一個売りしてくれることもあります。
また、何種類かのカットフルーツをパック詰めで売っていたりします。
ジュースを探す
市場にはジューススタンドのお店があることが多いです。
わざわざ皮をむかなくても、フレッシュフルーツを味わえます。
しかも、種類が多く、ミルクで割ったりとバリエーション豊富です。
むしろジュースの方が冷たくておいしいかも。笑
台湾らしい服を買う
市場には衣類のお店もあるので、普段着の掘り出し物を探してみてはどうでしょう。
品質は夜市よりいい場合があります。
何故なら市場の買い物客のほとんどは近隣住民なので、売り手も商売を長く続けられるように気を付けている可能性があります。
しかも、価格もお安めのようです。
何故なら、ご近所さんが食材を買った後に立ち寄る頃には手持ちのお金が少なくなっていて、高い値段では売らないでしょうから。
注意点
鮮度
旅行なら生鮮食品を買うことはないかもしれませんが、万が一、買う場合には注意が必要になります。
蒸し暑い市場もあり、店によっては食材の保存方法がいい加減な場合があります。
また、同じ物でも品質にバラつきがあってもおかしくないので、店の人に任せないで自分で選ぶのがいいです。
鮮度の高い物を買うなら、気温が上昇する前の早朝に品物がまだたくさんあるうちに自分の目で確かめながら買うのが得策でしょう。
支払は現金のみ
日銭商売なので、キャッシュレスとかはほぼないです。
でも、やたらと高額な物はないので、小銭で充分ですが、あくまでも現金ということで。
スリ・ひったくり・置き引き盗難に注意
泥棒は人混みが大好きです。
時間帯によっては多くの人で賑わいますので、注意が必要です。
普段着で貴重品は持たず、バッグはたすき掛けができるタイプで体の前に、大金やクレジットカードを見せずに買い物できればいいかと。
お金持ちでもその素振りを見せないのがいいです。 笑
まとめ
夜は屋台巡りとかで楽しく過ごして疲れたはずなのに、不思議と早朝に目覚めてしまうことがあります。
そこでふらりと外に出掛けてしまいます。
出勤ラッシュの風景が好きな人なら見ているだけでも楽しいのでしょうけど、ほとんどの人は退屈なのではないでしょうか。
しかも、雨とか降っているとげんなりしがちです。
そんなときにこそ楽しめる宿泊先の周辺にいくつもある菜市場を紹介しました。
最後に主要なポイントをまとめておきます。
- 早朝から昼前まで営業
- 全天候型の市場
- 台湾人の生活に浸れる
- 軽めの朝食が食べられる
- 自分にご褒美のスイーツを朝から頂ける
- 小銭と軽装で
それでは、よい旅を! 『旅途愉快!』